そろそろ花粉症の季節になりますね。
身近にも既に鼻をぐじゅぐじゅさせてるひとがチラホラと現れ始めました。
鼻炎になると口呼吸になり、呼吸も浅くなり偏頭痛がしたりと、ひとつひとつは大した事は無いけども、総合的に見ると非常に長い時間不愉快な状況が続く、辛い病気の1つだと思います。
今日は私が『アレルギー性鼻炎を克服した方法』のお話をしたいと思います。
- 前半部分は幼少期からの鼻炎の状況。
- 後半部分にはそれを一気に解決してくれた、日帰り手術のお話になっています。 手術をしたのは12年ほど前の話しになります。
お前の幼少期なんか興味ない!、とっとと鼻炎の直し方を話せ!という方は、前半部分は飛ばして後半の手術部分へひとっ飛びしてくれて構いません。
最初から最後まで私の主観で書いておりますので、現在鼻炎でお悩みの方はご自身の症状と照らし合わせて、今後の治療への参考にしてください。
そして、ひとりでも多くの方が、辛い鼻炎から開放されたら良いなぁと思い書いてみました。
それまでの鼻炎の状況
以前お話しした通り、私は小さなころからアレルギー性鼻炎でした。
なぜ鼻炎になったか?詳しいお話はこちらをどうぞ。
私が『アレルギー性鼻炎』になった原因の話 - Not Quick a Nine
私は小さな頃からアレルギー体質で、色々なアレルギーを体験してきました。 中には治ったものや、まだまだ治療中のものもありますが、なんとか楽しく元気に生きています。 今日はそんな私のアレルギーの始めの一歩、『アレルギー性鼻炎』になった瞬間の話しをしたいと思います。
notquicka9.hatenablog.com
くしゃみが止まらない
幼少期から、一度くしゃみが始まると止まらなくなり、ひどいときは一日中鼻水ダラダラ流してくしゃみをし続けているような状態でした。
ハックショ〜〜ン!! ハックショ〜〜ン!! ハックショ〜〜ン!!
と、ずっとくしゃみが続き、体力の限界で、もうクッタクタになるまで終わりません。
症状が出る時期も、花粉症の季節はもちろん、各季節で色んなものが原因になるので、春夏秋冬と一年を通して鼻炎に悩まされていました。
鼻呼吸ができない
くしゃみ鼻水だけなら良いんですが、さらに辛いのが鼻で息ができないことでした。
多少でも鼻で息ができれば良いんですが、鼻からは一切息ができません。
鼻炎を患っていない一般の方は、またまたぁそんな事ないでしょ?って思うかも知れませんが、本当に鼻から息ができないんです。まるっきり鼻が塞がっている状態です。
症状が良いときは多少通っているときもありますが、鼻で呼吸が出来るほど鼻が通ったことはほとんどありませんでした。
基本的に鼻で息ができないので、口で息をすることになります。
常に口を半開きにしていて、息をしていますから、幼少時の写真などはなんとも間抜けな顔をしているものが多いです。
授業中『ぼけ~~っとしない!!』とか良く怒られていましたが、当時はなぜそんなに怒られるのか分かりませんでした。 そりゃ、口をぽかーんと開けてればそう見えますよね。
健康被害を起こしやすい
ずっと口呼吸をしていたのでウィルス感染しやすく、体が弱くしょっちゅう風邪をひいていました。
さらに、呼吸が浅くなるからなのか、常に眠気があり、偏頭痛も頻繁でした。
これらの口呼吸による弊害は、鼻炎がよくなった今になってよくやく分かったことで、当時はこれが当たり前なんだと思っていました。
現在鼻炎で悩んでいる方、思い当たるところありませんか?
それは鼻炎が原因で起こってるかも知れません。 調べてみたほうが良いです。
床屋さんもツライ
鼻で息ができないのは色々と困るんですが、例えば床屋さんなんかはかなり大変でした。
床屋さんに行くと、髪の毛を切ってもらった後に髭剃りをしてもらうわけですが、この時に顔の皮膚をふやかすために熱したタオルを被せられます。
目の周りを剃っている間に、顔の下半分(口の周り部分)にタオルを被せておかれる訳ですが、これがキツイ。
口が塞がれてる状態になるので、鼻で息をしないと死んじゃう……。
でも鼻が詰まってるから出来ない。
仕方ないので、タオルが置かれたまま口で息をするんですが、熱したタオル越しだから熱い!!
息をしているとそのうちタオルがずれてきて落ちそうになり、バランスを取って乗せておくのがまた一苦労でした。
一般的な治療法
そんな状態なので、どうにかならないか?と耳鼻科に助けを求めに行くわけです。
その都度、アレルギー性の鼻炎ですねとか副鼻腔炎ですねと診断され、ちょっとした治療をしてお薬をもらって帰ってくるなんてことを、何年も続けていました。
定番の治療法『ネブライザー』
鼻炎の治療というとこのネブライザーが登場します。
プールにある目を洗うための蛇口のように、二股に分かれているノズルを鼻に挿して、中から出てくる霧状の薬を一定時間吸引するわけです。
この姿が究極のマヌケスタイルで、毎回病院に行くたびに、このマヌケスタイルを行わなければならないのが結構な罰ゲームなわけです。
その間にも治療室には他の患者さんが来るわけで、私のマヌケスタイルの両隣にもマヌケスタイルの患者さんが並び、なんとも言えない雰囲気が漂います。
ただ、この薬はそんなに効いている感が少なく、あんな辱めを受けたのに効き目があんまり実感できないなんて、割に合わないなぁと思っていました。
飲み薬
そして飲み薬です。
病院では鼻炎を予防する飲み薬を処方してくれたりもするわけです。
その成分というと、ほとんどが抗ヒスタミン剤だったりします。
この抗ヒスタミン剤がくせもので、私のばあい九分九厘寝ます。
飲んで薬の成分が聞いてきて鼻が楽になってきたなぁと思うと同時に眠くなり始めます。
そうなってくると、今までは鼻水との戦いだったものが、眠気との戦いにすり替わるわけです。
授業は集中出来ませんし、下手をするとうたた寝をしている事も少なくありませんでした。
そんな状況なので、薬の使用はどうにも我慢できなくなったときの最終手段となります。
点鼻薬
飲み薬は飲んでから薬の効果がでるまでに、1時間程度のタイムラグがあります。
そんな薬が効くまで待ってられないって時に重宝するのがこの『点鼻薬』でした。
鼻から息が全くできないときでも、この点鼻薬を鼻に垂らすと、すぐに鼻の通りが良くなります。
ただし、その効果は限定的で、ちょっと時間が経つとまたもとの鼻詰まりの状態の戻ってしまう残念な薬だったりします。
病院を渡り歩きそして行かなくなる
薬を飲んでいても効き目は薄いし眠くなるばかりだし、鼻は良くならないので、もしかしたら他の病院ならもっと適切な治療をしてくれるんじゃないか??と思い、私はあちこちの病院を渡り歩きました。
しかし、どの病院も似たような治療ばかりでした。
次第に病院に行っても良くならないなら別に行かなくてもいいか?となり、病院からは足が遠のいてしまいました。
鼻炎を手術で治す
日帰り手術があることを知る
今からおおよそ12年前の年の暮れのことです。 そんなこんなで私は鼻炎になってから20年ほど過ぎていました。
もう鼻炎を治すことも諦め、鼻詰まりのまま過ごしていたある日。 たまたま知り合った仕事仲間から、酷い鼻炎で悩んでいたけども、とある病院へ行ったら、なんと日帰りで手術をしてもらい、完璧に治ったという話を聞きました。
早速その先生のところへ
早速、その病院に行ってみることにしました。
その病院は、東京千束近くの高級住宅地そばにありました。私が思っていたよりもずっと小さな病院でした。
待合室には、新聞やら何かの会報とかの記事があちこちに貼ってあり、そのどれもにこの病院の日帰り手術についての絶賛の声と、お礼の言葉がたくさん書いてありました。
診察室に入ると対応してくれたのは、70歳を過ぎたくらいの人当たりの良さそうなおじいさん先生でした。
先生に今までの経緯を一通り聞かれたので、
- 季節を問わず鼻が詰まっていること
- 日によってはくしゃみが止まらないこと
- 今までの病院の治療では、気休め程度にしかならないこと
と話ししてみると、すぐに手術したほうが良いということになり、その場でレントゲンとCTを撮りました。
こんなちっちゃな病院にCTがあるって凄いなぁと思いましたね。 当時はCTっていうと大きな病院にしかないもんだって思っていたんですけど、その時には既に小型化されたCTがこの病院にはありました。
診断
先生の診断によると
と診断されました。
手術内容としては、狭くなった鼻腔の確保の為に、軟骨の切除と補強。
アレルギーに反応しやすくなってしまっている部分の除去。
などがメインの手術だと聞かされました。
手術方法は、内視鏡を使ってするので、傷口も最小限になるとのことでした。
平日は通常診療で、土曜日が手術日となっているので、後日付き添いの人と一緒に土曜日に来てくださいと言われました。
注意事項として日帰りとはいえ全身麻酔をするので、麻酔が切れてからも歩いては帰れないため、付き添いの人と車かタクシーで来てくださいねと言われました。
費用
詳しい金額はもうかなり前の話しなので失念してしまいましたが、費用は10万円前後でした。
当時の感覚としては、そんなに安い値段で良くなるのなら、全然OKと思ったのを覚えています。
手術
手術当日、言われたとおり両親の車に乗せてもらい、来院しました。
病院に着くと、早速手術台へ。
え??もう始めちゃうの?
なんか準備とかないの?
と思っているうちに、横にさせられてしまいます。
看護婦さんが点滴の準備を終え
- 看護婦さん:
- はい、これから麻酔が入りますからねぇ。イチから数字を数えてくださいねぇ』
- ぶんが:
- あ、、、はい、分かりました。
1、2…、、3…、、、、、4、、、、、、、。
ここから全く覚えてません。
目が冷めた時には、殆ど手術が終わっていました。
- 看護婦さん:
- はい、終わりましたよぉ。 立てますかぁ??
と言われ、立ち上がると……。
ん??
なんか下半身が冷たい。
- 看護婦さん:
- ああ、ちょっと漏らしちゃったみたいですねぇ。
大丈夫ですよ、よくあることなんで、あはは~!!!!(^o^)
- ぶんが:
- 工エエェェ(´д`)ェェエエ工エエ
なんかすみません(T_T)
仕方ないので、腰にタオルを巻いてシートが濡れないようにして車に乗って帰りました。
さすがに麻酔が切れたばかりでフラフラでしたが、なんとか家に帰りました。
術後経過
当日
手術が終わると、鼻の穴にはガーゼがびっしり積められていて、マスクをしていました。
鏡の前で恐ごわマスクを外し顔を見てみると、ボコボコに殴られた試合後のボクサーの様でした。
当然痛みもあるので、痛み止めを飲みながら回復を待ちます。
先生曰く、入院をしても良いのだけども、日常の生活をして体を動かしていたほうが回復が早い事が分かっているんだそうです。
なので、この病院では入院ではなく、日帰りで手術を行い、回復は自宅でという基本方針なのだそうです。
その日は、痛み止めの効果もあり、ほぼ家で横になっていました。
翌日~3日目
翌日からは、仕事場に復帰しました。
ただし、まだやはり痛みがあり、体を動かしすぎると痛みがひどくなるので、事務仕事オンリーでした。
また、痛みだしたなぁと思ったら、痛み止めを飲むという感じで、徐々に仕事量を元に戻すことを心がけていました。
食事も普段と同じ食事をしていました。
4~6日
4日目を過ぎるあたりから、ほぼ日常生活を送ることができました。
違うことといったら、鼻の穴にガーゼを積めてマスクをしているという事だけ。
1週間後(ガーゼ抜き)
1週間が経ち、鼻の中に詰まっていたガーゼを抜きに来院です。
診察台に座り鼻に入っていたガーゼを抜きます。
先生がピンセットでガーゼを掴み
ズズ~~~っと抜くんですが、直径2センチで長さ20センチくらいのガーゼが
ぬ~~~ん!!
って出てくるんです。
それも、何本も何本も。
まるでトータル・リコールでシュワルツェネッガーの鼻から発信機かなにかを取り出す時の映像を想像してしまいました。
取り出したガーゼは銀色のトレーの上に山盛りになっていて、 『これがどうやって鼻の奥に入っていたのか??』 と不思議になるほど、大量のガーゼが鼻に詰められていました。
先生がおっしゃるには、それだけ鼻の奥には空間があって、細菌やらいろんなもの体の中に入らないように複雑な仕組みになっているんだそうで、それ故に鼻っていうのはとても重要な器官なんだそうです。
その後の経過
その後は至って順調です。
季節によって、ある程度の鼻炎にはなるものの、ちょっとお薬を飲めば治るし、そもそも息ができないくらい鼻が詰まると言うことはなくなりました。
そしてなによりも、、、
鼻呼吸も出来るようになりました。
風邪もひかなくなりました。
床屋で死ぬ思いをしなくなりました。
なによりも驚いたのは、ガーゼを抜き終わった後コーヒーショップに立ち寄ったんですが、その時いままで嗅いだことの無いような香りがしました。
今までとは違う、鮮明で強烈なコーヒーの香りはきっと一生忘れることが無いと思います。
良い香りが分かるようになった反面、公衆トイレに入ってもさほど臭わなかった臭いが分かるようになり、公衆トイレがこんなにも臭かったのかというのを知ったのもこの時でした。
今までも臭いが全く分からないというこは無いけども、ほぼ臭ってなかったんだなぁとこの時実感しました。(まぁそれでも臭いに関してはまだ若干鈍いらしいんですけどね)
そんな、身の回りの香りや臭いを感じるようになりました。
後日談
先日、この病院を知り合いに紹介しようとしたところ、先生が高齢のため病院を廃業してしまっていて、既にありませんでした。後継者がいないということで辞めてしまったそうです。治療も丁寧だし、すごい技術もあったのに、とても残念です。
まとめ
最後まで読んでくださりありがとうございました。
長々と書いてきましたが、私の鼻炎克服のお話はここまでです。
現在も辛い鼻炎や花粉症で悩んでいる方は大勢いると思います。
今では日帰り内視鏡手術をしてくれる耳鼻科も多く存在するようです。今の治療が合わないなぁとか、私みたいに鼻で息なんか全く出来ない!とお悩みの方は、近所で手術をしてくれる病院を探してみると良いかも知れません。
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