こんにちは、ブンガです。
世の中は蓮舫やらはじめしゃちょーやらで盛り上がっていますが、そんなことは今日は置いておいて……。
今日は『吉野家が食器洗浄ロボットを導入したらしい』という面白いニュースがあったので、それの紹介を感想を交えて書いてみたいと思います。
ロボット導入実証事業
本日取り上げるネタはこちら。
社団法人の日本ロボット工業会という団体があり、経済産業省からの補助(定額)を受けて、「平成28年度ロボット導入実証事業」というものを実施しているんだそうです。
助成金って周知しなさすぎじゃない?
事業の目的
「ロボット新戦略」(平成27年2月10日 日本経済再生本部決定)では、我が国として「世界一のロボット利活用社会」を目指し、ロボット利活用による様々な分野における人手不足の解消や生産性の向上等の社会的課題の解決に向けて、国を挙げて取り組むとしています。
早い話が、日本は世界一のロボット活用国となるべく、ロボットを活用していこうとする企業さんを国を挙げて支援していきますよって話です。
世界一を目指すんですよ
2位じゃ駄目なんですか??
いや、、世界一なんです。世界一じゃないとだめなんです。
どのくらい支援してくれるか?というと
かかる費用のうち、大企業1/2、中小企業2/3の費用について最大5000万円までの助成金が支払われます。
このニュースを見て、「へぇ、、、うちもロボット使えるシーンはたくさんあるよなぁ……」って思ったんですよね。 2/3助成してもらえるなら、色々とやりたいことがあるぞと……。 うちは製造業なんで、こういう助成金とかってのがあるなら、ロボットを活用する手段は腐るほど、いくらでもあるんですよね。
しかし、この手の助成金ってのは不思議なもんで、こうやって我々に一般的に周知される頃には、すでに募集は終わっていることが多いんですよね。
毎日、目を光らせて工業新聞に目を通せば、もしかしたらこの手の助成金に気づけたかもしれませんが、どうなんでしょうねぇ……。
他にもいろんな助成金がありますが、もっと中小企業に周知してくれたらなぁと思うのは私だけでしょうかね??
そもそも、私がひねくれているのかも知れませんが、助成金ってわざと周知してないんじゃない?って思う所があったりします。
こういう助成金に公募する企業数を絞る目的で、あえて周知を限定的にして、裏技的に知ることができた企業のみが公募できるようにしている……とかね。
いやいや、、、これは想像でしかないですけどね。
地元の工業会や商工会にも入らず、コツコツと地味に頑張っている企業さんは、こういう助成金の存在を知ることも出来ないんですよね。
ある企業は大金を投入している仕組みを、ある企業は助成金を使って格安で実現しているような事例がたくさんあって、なんだか今話題のアレに構造がそっくりだなぁと思ってしまうのは気のせいでしょうかね?
そこで吉野家が食器洗浄ロボットを導入らしい
私の愚痴はおいておいて、話をもとに戻しましょう。
このロボット推進事業に吉野家が手を挙げたわけですね。
協働ロボット「CORO(コロ)」を開発・製造・販売するライフロボティクスは27日、吉野家の店舗における食器洗浄工程で「CORO」を導入したことを発表した。この取り組みは、経済産業省平成28年度ロボット導入実証事業に採択されたものだ。
吉野家の厨房作業の中で、特にキツイのが食器洗いなんだそうですね。
その食器洗浄の工程をロボットに任せることで食器洗浄で約78%の工数削減を見込んでいるとのことです。
ロボット導入は賛否両論
いままで大変だった作業をロボットがやってくれるのは、それはそれで大助かりなんだけども、それと同時にその仕事に従事していた人は必要なくなるわけですね。
そのせいで、ロボットが人の仕事をどんどんと奪っていき、いずれは人間の仕事はほとんどなくなってしまうなんて話も聞きます。
ロボット「CORO」による仕分け工程
同事例は、吉野家店舗での食器洗浄工程の一部に「CORO」を導入するもの。工程としては、まず従業員がシンク下に設置された回転ブラシで食器を軽く洗浄し、食器をコンベア上に伏せて置く。置かれた食器はコンベア上を流れ、食器洗浄機で洗浄される。
と、、、ここまでは人間の仕事らしい……。
「CORO」はこの次の段階を担当し、食器洗浄機から出てきた濡れた状態の食器をCORO本体上部に設置されたカメラで撮影、画像処理によって識別して、種類ごとに積み重ねる。ある程度食器が積み重ねられると従業員に通知されるほか、もしも従業員がCOROに接近した場合、センサーで検知し一時停止。人が離れると元の動作へ復帰する。本件の導入店舗および店舗数は非公開とのこと。
で、肝心のロボットがやるのは、この部分なんだそうです。
実際に見てみよう
では、実際にロボットが働いている所を見てみましょう。
はぁ???
そんだけかぁ?
なんもしてねぇ……。
いやいや、実際食器を洗うのは人間様なんだね。
で、それを拾って別の場所に重ねるだけがロボットの作業ですかい??
いやいやいや、、、、
仮にそれを全部やらせたところで、食器洗浄の78%の工数削減になるはずがないでしょ??
おい、経産省大丈夫かい??
それとも、この開発企業が狂っちゃってんのかな?
これこそ税金泥棒じゃない??
いろんなところで税金泥棒って言葉を聞きますけど、これこそ本当の税金泥棒ですよ。
この助成金も税金から出てるんですよね??
マジかんべんしてくださいよ。
こんなことで税金を使うなら、この分をバイトの時給を上乗せするような助成金精度をつくってあげた方がいいんじゃないですかね??
現状の日本の最低賃金は相当なレベルまで落ち込んでますから、そっちの底上げを第一に考えて欲しいです。
食券機入れたほうが良くね?
人件費削減という意味で考えると、吉野家ならば食券機を入れたほうが良くない?って思ったりもします。
と思ったら、やはりそんな疑問をぶつけているインタビューが見つかりました。
こちら
その中で社長がこう答えています。
いやいや、券売機を置いたほうが作業の繁雑性ははるかに小さくなるから、労働生産性を徹底的に追求しているわれわれとしては、本来、券売機は必然の道具です。しかし、非常に矛盾に満ちたことではあるけれど、券売機を置かないことで大事にしたいことがあるんですよ
なるほどね、人とのふれあいねぇ……。
でもさ、吉野家の夜中の店員さんの、殺伐とした接客は結構キツイもんがありますよ。 もうちょっと笑顔がほしいなぁ。 (ていうか、外食業界全体的に笑顔たらないよね、最近……)
ブンガ的まとめ
昨今の行政の愚態を晒すニュースを見ていると、私達がコツコツ一生懸命働いて、そこからごっそりと税金を持っていかれるのが本当に馬鹿らしくなりますね。もっと使うべきとこあるっしょ?
是非、有意義な税金の使いみちを本気で考えて欲しいですね。
ではでは(^^)/~~~