こんにちはブンガです。
前回の記事では、高須院長が大西議員と蓮舫議員を訴えた件で、蓮舫議員の2重国籍問題が解決するかも?って記事を書きました。
まぁ私個人としては、蓮舫氏の国籍問題については、本当に早急にどうにかしてほしいので、この問題が絡むなら高須院長に頑張って欲しいと思うわけです。
が、、、ここまでは高須院長の応援メッセージなんですが、今回はちょっと高須院長ファンの私としても、いまいち全力で応援できる状況ではなかったりします。
どちらかと言うと、大丈夫?? これって名誉毀損で本当に勝てる?
大西議員が訴えていた本筋はそこじゃない
とりあえず、高須院長が打ち上げた花火が時期的に楽しすぎたので、テレビなどで流れている情報を元に浮かれていましたが、そんな情報に踊らされている場合じゃありません。
昨日の記事では高須院長頑張れ!!とか言ってて、お前ダブスタだなこの野郎!!と怒られそうですが(^_^;)
問題となった厚生労働委員会では本来どんなことが話し合われていたのかを知らないと、この問題の本質が見えてこないと思うんです。
そこで、該当委員会の動画がYoutubeにあったので、全て隅々まで見てみました。
まず、厚生労働委員会で大西議員が訴えていたのは、別に高須クリニックを貶めようとしたわけじゃないんですよね、でも言い方がちょっとまずかった、例え話にそれを出すべきじゃなかったかなぁという印象。
ということで、順を追って見てみます。
エステと美容外科が行う悪徳商法
最初に大西議員が問題にしていたのは、『エステと美容医院が行う悪徳商法』の実体と改善についてでした。
まずは、5月14日の毎日新聞の記事より
全国展開するエステサロン(本社・東京)が傘下の美容外科医院に顧客を回し、高額の契約を結ばせていることが分かった。医院はインフォームドコンセント(十分な説明に基づく同意)を無視し、クーリングオフにも応じていなかった。厚生労働省と消費者庁は、医療法や特定商取引法に抵触する可能性があるとみて、エステと美容医院の提携について実態調査に乗り出す方針を固めた。
東京に本社を置く、とある大手エステグループが痩身マッサージを「先着◯◯名限定80%オフ」というような広告を掲げ顧客を勧誘した後、「専門クリニックに行けば劇的に痩せられる」と提携先の美容医院で施術を受けさているそうです。
こちらがその仕組を図で表したものです。
新聞には大手エステグループとしか書いていないのでどこかははっきり分かりませが、大手ということなので調べればすぐに分かりそうですね。
院長は脂肪燃焼をうたう点滴を打つだけだが、料金はエステの約10倍に上るシステムだった。
関西地方の40代女性は昨年3~6月、エステと医院で契約を3回繰り返し、計約160万円を支払った。「やせる効果はほとんどなかった」と話す。
クーリングオフを不可能にする脱法行為
この方法の一番のポイントは高額な料金もさることながら、エステはクーリングオフできるけど、美容医院はクーリングオフが出来ないというところです。
エステサロンは長期高額を伴う契約として特商法(特定商取引法)が適用さるので、クーリングオフや途中解約が可能です。
しかし医療については特商法の対象外なので、クーリングオフができません。
まずエステの安い価格でお客さんを捕まえて、それを提携先の医院に流すという、法の隙間を巧みに利用したビジネスモデルになっているわけで、いわゆる脱法行為なのです。
美容医療サービスに関する相談も増加傾向
国民生活センターに寄せられる美容医療サービスに関する相談も年々増えているそうです。
年度 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 |
---|---|---|---|---|---|---|
相談件数 | 1,560 | 1,876 | 2,157 | 2,624 | 2,090 | 1,936(前年同期 1,958) |
- SNSの広告に約400円でほくろ除去とあったので美容外科へ行った。しかし、30万円の手術を勧められ、断りきれず、結果的に22万円の契約をさせられた。キャンセルしたい。
- 美容外科で顔面治療のお試しの予約をしたが、高額な治療を勧められ断れず契約してしまった。後悔しているので解約したい。
- 折込チラシを見て目の下のシワやたるみを取りたいと思い、無料カウンセリングを申し込んだ。カウンセリングなのに診断をされて契約しなければならない状況になり、120万円で即日施術してしまったが、シワもたるみもそのままで納得できない。返金してほしい。
- 美容外科の折込チラシを見てほうれい線の相談をしたところ、約400万円の注射を勧められた。高額だと思ったが、「15年間効果があるので1年換算なら安い」と言われ、施術を受けた。何を注射されたのか分からず不安であり、高額すぎるので返金してほしい。
- 無料チケットで美容外科の施術を受けた際、高額なコースを勧められ断りきれず申し込んでしまった。まだ施術を受けていないのでキャンセルしたい。
い、手術を受けた。不要な施術があったので一部返金を望む。- 美容クリニックで、医師でなくカウンセラーが診断し植毛手術の契約をした。セカンドオピニオンを受けて解約を申し出たが、クリニックから「前払金を返さない」と言われ納得できない。
と、まぁ被害が後を絶たないわけですね。
さらにこの問題が良くないのは、一般の悪徳商法ならばSNSなどでも拡散されて注意喚起などが行われ、ある程度の抑止が働くんですが、美容医療に関してはコンプレックスのある部分に対する悩みがあるので、簡単に周囲に打ち明けられず、そのまま泣き寝入りというのがとても多いそうです。
大西議員はこの状況を踏まえて、美容医療についても特商法の対象にすることで、クーリングオフや途中解約が出来るようにしないとダメだと訴えているわけですね。
今後の対応として
内閣府副大臣の回答によると、今後、一定の美容医療契約を特商法の対象にするという事で検討を進めている最中だそうです。
具体的には1ヶ月を超えて継続して行われる医療契約のうち、脱毛、ニキビ・しみ・そばかす・ほくろなどの除去、肌のシワ、たるみ取り、脂肪の溶解、歯の漂白について、特商法を適用出来るようにしていく予定とのことです。
この改正案に関しては、既にパブリックコメントを行っている段階で、予定通りならば今年の12月1日を目処に施行していくそうです。
なので、この改正案が施行されれば、先程のような悪質なビジネスモデルを行えなくなるというわけですね。
大西議員はさらに、これらの安い価格で客を釣っておいて、提携の美容医院へ横流しするという悪徳な方法は大手エステでは横行していると続けます。
横流しする先の美容医院も大手エステグループが運営していて、元をたどれば同じ運営で、こういうビジネスモデルは殆ど詐欺同然で、国としては早急に大手エステグループの運営を調査して、実体を把握するべきと訴えます。
不当な勧誘行為について
次に大西議員は高須クリニックのHPの書き込みを例に出して、美容医療の不当な勧誘行為について指摘します。
最近は、美容クラークと呼ばれる専門のカウンセラーを雇っているクリニックも多く、美容クラークは個室で患者様と2人きりになって時間をかけて話し(これを専門用語でクロージングといいます)、料金や効果の高い治療を受けるように説得し、場合によっては医療ローンを組ませるように促します。美容クラークさんは、生命保険の勧誘、セールスレディ出身の人が多く、人心掌握術に長け、言葉巧みにすすめてきます(生命保険の勧誘と同じで、成約させた治療代金の何%かがインセンティブとして歩合給になるので、患者様の幸せよりも、自分の利益を優先し、必死にすすめてきます)。
悪質な美容医院などは、なかなか帰れないように部屋に閉じ込めて契約するまで出してくれないだとか、始めは安い金額や無料カウンセリングを受けに行ったつもりなのに、どんどん高額なオプションを追加されていって、最後には高額な契約になってしまうなどが横行しているそうです。
大西議員は高須クリニックのHPを例に出して、これは高須クリニックではこういう類のことは行っていませんから、安心してくださいねという趣旨の書き込みですと、大西議員も仰っていて、むしろ高須クリニックを良い例として紹介していました。 こことても重要です。
こういった悪質な勧誘行為も問題で、これについても消費者庁と連携して特商法などの改正で対応していく必要があるのでは?と訴えていました。
問題となっている広告の話し
大西議員の発言
ここから問題のシーンですね。 ここだけざっくりと書き起こしします。 動画はこちらから
大西議員:
まず、医療分野の広告については、人の生命や身体に関わるものであり専門性が高いということで、広告が原則禁止のような非常に強い規制がかかっています。
ただし、美容医療に関してはちょっと事情が違くて、客観的に即日必要な治療があるわけではなく、患者の主観的意向によって施術が行われます。そして結果についても綺麗になったかどうかは患者の主観によって決まります。また、美容医療を受けたことがある人は他人にはあまり言わないので、口コミがあまり機能しません。
そして、自由診療なので金額が非常に高くなります。
このように、医療のなかにおいても、美容医療は事情が異なっています。
だから、派手な広告であったり、強引な勧誘による集客行為があるのではないか?と思います。
いっぽうですね、医療分野においては原則広告が禁止になっていて、限定的な事項しか広告することが認められていない、医療機関名であったり連絡先であったりということでありますんで、だから非常にですねCMも陳腐なものが多いんですね。
皆さんよくご存知のように例えば「Yes!○○」と、クリニック名を連呼するだけのCMとかですね。若い女性がですねぇ、ゴロゴロゴロゴロ、0120ではじまる電話番号等、クリニックの名前を言いながらゴロゴロゴロゴロ転がってるCMというのをですね、皆さん見たことあると思います。
或いは、えーテレビでお馴染みのニューハーフタレントがですねぇ、音楽に合わせて踊りながらですね、○○美容外科~♪っていうのをですね、ずーっと言い続けるという。
まぁ、こういうCMがよく見られるんですね。
で、選挙でもですね、我々名前を連呼というのをやります。名前の連呼というのを。
確かに知らない人の名前は書きませんから名前連呼するわけですけども。ただ名前連呼だけだったらですね、その候補者が何を考えてるのかもわからない。誰に投票してもいいのかわからない。
そういう意味ではですね、こうしたクリニックの名前とか電話番号だけを連呼するこういう広告というのは、患者が医療機関や治療方法を選択する上では、私は有用なものではないと思うんですけども、こういう広告というのは非常に陳腐だと思いますけども大臣はどのように思われますでしょうか?
と、ここにきて現状のCMの状態をこういう言い方で例えるわけですが、これが高須院長にはプッツンくる原因になったわけですね。
で、大西議員は何を言いたかったのか?というのはこの後15分以上の時間を割いて語られる『広告の問題』で明らかになるわけです。
規制が厳しい為に出てくる歪み
医療分野の広告には規制が多く、名前や電話番号を連呼するくらいしか宣伝のしようがない状況です。
名前と電話番号しか言えないのでテレビCMなどでは、印象に残るように奇抜なCMを作り、高い広告費をたくさん使って、数多く流して耳に届けようとします。
広告費がかさむので、その分を治療費で回収する必要があり、結果無理な勧誘という形にあらわれているのでは?ということです。
なるほど、確かに、その傾向はあるかも知れません
大西議員によると、美容医院の多くが売上の30~50%を広告費に掛けているという調査結果があるので、そういう広告費絡みのお金の流れを調査して、実体を把握することが重要じゃないか?
そして、本当に施術を受ける側が本当に必要な情報をもっと流せるように、もう一度いちから規制を見直す必要があるのでは?と訴えます。
まぁ、どうやって広告費に使おうが、その企業の勝手という気がしなくもないですが、どの業種も企業調査みたいのはやっていて、うちの会社にも良くわからない質問がダァ~~~っと書かれた冊子が何年かに一度やってきますから、そういう形で調査すれば実体が分かるんじゃないか?という大西議員の主張はありと言ったらありですよね。
規制の監視の実情
テレビCMではしっかりと守られている規制も、インターネットのHPや雑誌の広告、そして街角で配られているフリーペーパーなどでは、現状は野放しの状態になっているそうです。
特にフリーペーパーなどは相当ひどく違反表示のオンパレードだとか。
医療分野の広告には表示してはダメな項目が多く、先程女性がゴロゴロしながら0120で始まる電話番号のクリニックのフリーペーパーを例にしながら、その事例についてお話していました。
こちらがその広告の類似品です。恐らく同じクリニックさん(^_^;)
当日の参考資料と同じと思われるものに差し替えました。
写真中丸の付いている部分が違法表示だそうです。
違反の事例として
- 豊胸手術他、施術のビフォーアフターの写真表示
これはしてはいけない表示 - 『99%の人が非常に満足』
客観的根拠に書けるのでNG - 『糸リフト片側1本で2歳くらい、片側3~4本入れれば6~8歳、片側5本入れれば10歳くらい若く見えるようになる』
主観的な話しなのでNG - 『口コミサイト○◯第1位』
優良性を示す記述はNG - 『ヒアルロン酸注入法バストアップ』『サーマクールCPT』
承認を得ていない治療法なのでNG - 『初回特別限定価格』
標準的な価格がいくらか分からない状態の表示はNG
などなど、書いちゃダメな表示ばかり……。
このように、テレビCMは名前と電話番号しか言わないけども、フリーペーパーなどは違反表示のオンパレードで、バランスに欠いているので、どの媒体でも同じ規制の元に運用できるよう、しっかりと各自治体で監督をしていかなければいけないのでは?と訴えます。
大西議員が本当に言いたかったこと
とここまでが厚生労働委員会で大西議員が質問した事なわけですが、テレビCMの例を挙げて陳腐と言ってしまった以外は、それほど問題のありそうな発言はありません、むしろ真面目に事業を行っている高須クリニックのようなところにとってはプラスに働くような事柄が多かったように感じました。
なぜあの場面でYes○◯クリニックが陳腐だなんて言ってしまったのか……が悔やまれる気がします。
で、、、本当に大西議員が言いたかったことっていうのは、本当に彼は少ししか言葉にしていませんが、広告規制を1から見直して患者が本当に必要な情報はテレビCMにも流せるようにという部分なんだと思います。
現状のフリーペーパーなどの野放しな状況は改めるべきだし、現状の規制は美容医療には則していないので、いちから見直して表示して良い情報と悪い情報を整理し直すことが、もっとも消費者の為になるのでは??ということを言いたかったんだと、動画を通して見た後に感じました。
この内容で高須院長が怒っちゃったってことは、説明が足りないんだろうから、高須院長が怒ってると分かった時点で、急いで直接アポを取って会って謝るべきだったと思います。
さらに、しっかりと分かってもらって、高須院長を味方に付けられたら、それはそれでとても力強いサポートが期待できたはずなのに、とてももったいなかったなぁと
その辺の判断やフォローって民進党の他の議員さん、してくれないんですかね? ていうか蓮舫代表は何してるんでしょ?
ブンガ的まとめ
とりあえず、相手を怒らせちゃったら、できるだけ早く、なるべく直接、誠心誠意謝ることが重要だと、先日何かのテレビでやっていましたが、本当にそのとおりだなぁと思う今回の出来事です。
大西議員はとても良いことを委員会では話していたので、早く和解してより良い議員活動をしていただけたらと思います。
ということで、ふたりともがんばれぃ!!! (^_^;)えへへ
ではでは(^.^)/~~~