Not Quick a Nine

日々の気になることを、独断と偏見で綴る、バカ親父ブログです

千眼美子(清水富美加)『全部言っちゃうね』を読んだから全部言っちゃうね

私もブログで色々と書いちゃった手前、読まないとなぁという、半分義務感もあって読んでみましたよ。

なので、その本の感想から周辺の状況について、ちょっと言いたいこと全部言っちゃうね

告白本『全部言っちゃうね』出版の早さに不信感しかない

このブログでもネタにしているように、清水富美加さんの引退については若干擁護派に傾いているかも知れませんが、中立と思ってます。

事務所が無理してこき使っちゃってたのも悪いだろうし、仕事を放り投げて辞めちゃうのもやり過ぎちゃってるし、もうちょっと両者歩み寄って何か良い解決策があったんじゃないの?とは思っています。

なので、中立派なんですよ。

でもね

でもですよ。

このタイミングで告白本(暴露本)ってのは早すぎますって。

言いたいことがあるのも確かでしょうよ、ただ早すぎでしょ。

この本は発表によると、2/11から複数回に分けて医師の付き添いで行ったインタビューを元に編集されたものとなっています。

全文表示 | 清水富美加「レプロ社長を殺したいと思った」 暴露本『全部、言っちゃうね。』衝撃内容 : J-CASTニュース

しかし、いくらなんでも1週間で出せますかね??

いやぁ出せないでしょ。

どんなに急いでも2週間はかかるはずですって、ていうか普通なら1ヶ月以上かかるよね??

詳しい業界のスケジュールについて検証してくれているサイトがありました。

清水富美加の暴露本のスピード出版、何がすごい?元編集者として考察する - たかゆう日記

全部、言っちゃうね。 ~本名・清水富美加、今日、出家しまする。~作者: 千眼美子出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2017/02/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 清水富美加の『全部、言っちゃうね。』が2月17日に発売されました。 緊急出版とはよくあるけど、このスピードは異常です。 元出版業界で編集者をしていた経験から言わせると、あり得ない。超絶ビビってます。暴露内容よりも、出版スケジュールが早すぎて困惑しています・・・ 本来の出版だと最速でも2ヶ月近くかかるわけで(もちろん雑誌は別だけど)、どーなってるのでしょうか!? 暴露本の出版スピードの異常さ とに…

lee578.hatenablog.com

まぁね、きちんと読んでみれば分かるけど、誤字脱字あったりして、相当急いでいたのかチェックが追いついていないです。

早く出したところで得するのは教団の収益だよね

で、私はこの件で何を一番言いたいかというと、早く出したことで得するのってのは教団しかないよねって話ですよ。

色々言いたいことがあったとして、それを早くみんなに伝えようが遅く伝えようが、問題の解決とは関係ないですから。

話題沸騰しているいま、書籍出版が早ければ早いほど売れるでしょうよ。 それはすなわち幸福の科学の売上げじゃないですか。

これって清水富美加さんは印象としては損をしているってことですよ。

もうね、めちゃくちゃ損をしてる。 幸福の科学側はそういうことわかってるんですかね?

幸福を全然科学してない

もっと本人のことを考えてあげないとダメなんじゃないかな??

とりあえず買いたくない

出版まわりが疑惑のスピード出版なんかするもんだから、とりあえず買いたくないんですよ。儲けさせたくない。

でもなんか色々言いたいから、読んでみないと無責任だしな……ってなる。

出版が決まってから、しばらくは黙って周りを見てるかなと思ったけど、やっぱり色々と口出したくなるんですよね。

で、仕方ないからメルカリで適当に転売ヤーから購入。

う~~ん、高く付いちゃって微妙……(T_T)

お願いだから、もうちょっと素直に気持ちよく買えるようにしてほしかったね。

 読んでみた感想

これゴーストライターが書いたっぽいよね

読んでみるとわかりますが、殆どゴーストライターが事前に書いたものでしょう。

彼女の引退が水面下で動き出したと同時にゴーストライターによる原稿執筆も動き出していたと思われます。

その証拠にインタビューを元にしなくても書ける内容が多いです。

終わりの方に守護霊インタビューの件が書かれていますが、そこでの文体が極端変わっていてとても違和感がありますが、ここでの文体がもっとも彼女の天真爛漫な感じが出ているので、ここは彼女の話しを元に書いたんだろうなぁと感じます。

陰口は言わないって言ってたのに……

ゴーストライターが急いで書いたのと、あとからインタビューの内容とをすり合わせたからなのか、彼女の考えと本の内容に矛盾が見られます。

本の中のとある章に、「陰口は言わない」という部分があり、そこには幼いころに陰口を言ったところ、陰口の相手が直ぐ側にいて聞こえてしまっていたらしく、それをきっかけに陰口は言わないようになったとあります。

しかし、芸能界に入ってから「本当に社長のことを殺したいって思ったりします」と思ったことを他の章では書いてます。

なんか矛盾してますよね。 殺したいとかって陰口とは言わないのかな……。

「人のために」とか「神様のために」っていう価値観は幸福の科学の人は全員一緒なので、そういう方たちのお手伝いをしたいなって思うし、ジャンルを問わず、そういう人を増やしていきたい。

『全部言っちゃうね』より

なんて事が書いてあるのに、殺したいって思うってのは、本人が言ったにせよ教団のゴーストライターが言ったにせよ、オイオイって思っちゃうんですが、どうなんですかね??

私自身小学生の頃に相当ないじめに遭いましたが、殺してやりたいとは思わなかったなぁ……。相当恨みましたけど、殺したいほどの感情ってなんだろうって思います。

それだけ辛かったってことなのかなぁ……。 う~~ん、違和感だな。

 大した困難には出くわしてないっぽい

本のタイトルは「全部言っちゃうね」っていう壮大なブッコミ感漂ってますが、内容は全然ぶっこんでないです。

幸福の科学はこんなにいいところです! 私はそこに行きたいです!ってのは凄く伝わるけど、芸能界の何が辛かったか?については、いまいち伝わってこない。

たしかに、お金が無いのは大変でしょう、でも両親にも恵まれて普通の家庭に育って、学校でも人気者だしモテたし……、どこに挫折があるのだろう??と思うわけです。

芸能界だからやりたくない仕事もあるよね、でもそれと引き換えに名前が売れたり良い仕事が来たりするわけでさ。

これ、下積みの長い売れない芸能人が見たら相当怒る内容だと思いますよ。

坂上忍さんや、和田アキ子さんが言ってる 「昔だって、給料は3万や5万だった!!」 ってのは、物価上昇も考えてないめちゃくちゃな意見だとは思いますけど、それを差っ引いたとしてもちょっと忍耐力がなさすぎじゃね?とか思っちゃう。

死にたいくらい嫌なら仕方ないけどな

とは思っても、どんな理由であれ死んでしまいたいくらい悩んで嫌で嫌で仕方がないなら、そこから逃げることを全否定はしませんよ。

死んでしまいたいとか言われたら、やっぱり「そこから逃げたほうが良いよ」って言うよ。

ていうか、言うしか無いよ。

もうさ、『死にたいくらい辛い』ってのは、水戸黄門の印籠みたいなもんでさ、これを出されたら、はは~~~!!!って言って土下座して終わりなわけですよ。

最終兵器ですから。

重大な告白はナシ!!

世間で言われているような枕営業の話し、KANABOONのベーシストとの不倫騒動など、みんながワクテカするような内容には一切触れられていません。

なので、繰り返しになりますが、この爆速的なタイミングで告白本を出す理由が、教団の売上アップのみじゃないの?ってなっちゃうんですよねぇ。

せっかく出すんだから、もっとブッこまないと……。

もう、本当に残念です。

ブンガ的まとめ

結局あの事務所から逃げるには最終兵器しかなかった

最後まで全部読んでみて思ったのは、レプロに入った以上はそこから抜け出すのは芸能界を辞めるか? 死ぬか? 若者の考えられる範囲ではそのくらいしか選択肢は無かったんだろうなぁということ。

最終兵器である、死ぬほど辛いってのを使いつつ、幸福の科学に助けを求めるしか無かったのだと思う。

千と千尋の神隠しじゃないけど、事務所と契約を交わす際には 「あんたには清水富美加なんて贅沢だよ! フミだよ! 今日からお前はフミだよ!」 とか言われちゃってさ。

この業界に居る限り、本名も取られて使えなくなっちゃってね。 この事務所を辞めて他に行くなら、干すよって脅されるわけだから。

もうここから抜け出すなら、教団の助けを借りるしか無かったんですね。

事務所遺跡の手続きと違約金を教団に肩代わりしてもらう代わりに、名前も千眼美子となり、教団の広告塔になってもらうと……。

なんかさ、湯婆婆に名前取られて逃げて来たけど、けっきょく銭婆にこき使われて生きていくみたいな、そんなオチな気がしてならない。

【妄想】「千と千尋の神隠し」を芸能界の枕営業にあてはめたらしっくりきた件 - 70%

清水富美加さん、本当にそれで良かったのかねぇ……。