こんにちは、久々の更新となります。 コロナの終息が全く見えない中いかがお過ごしでしょうか? 私の住んでいる大田区は感染者数が都内で第3位になったとかで、嫌な予感が漂っている今日このごろです。
まず最初に、私は以前こんな記事を書きました。
当初は表題をレイプ事件と書いていましたが、一審判決で山口さんがレイプをしたわけではない事が判明していますので、当時のレイプ疑惑と表題を訂正しました。(山口さん今まですみませんでしたm( )m)
この事件の違和感
私自身、この事件発覚当初からなるべくフラットな目で見ようと心がけてきましたが、彼女の周りに取り巻く色々な人物、彼女が表に出てきた経緯、彼女が会見で話す言動などを見ればみるほど、その疑念は大きくなるばかりで一つも晴れることがありません。
その疑念の現れが上記した記事なわけですが、記事を書いてからというもの随分と詩織ファンの方々からはバッシングを受けましたね、おかしいと思うことをおかしいと表明することが犯罪かのようにはてブコメントでも言われました。
ツイッター界隈では詩織派、山口派に別れて、第三者による熱い議論だから罵倒だかわからないようなツイートが飛び交っています。
が、、、違和感はここにきて膨れ上がるばかりで一つも晴れません。
一審判決のおさらい
ここで、一審判決の結論部分のみをざっくりおさらいします。
判決のほぼ全文はこちらにあるのでどうぞ。
第1審判決 | La Pensee Sauvage-lisanha's site
この判決文の最後、裁判所の判断として争点を3つ挙げています。
- 争点(1)本件行為につき原告の同意があ ったかについて
- 争点(2)原告の損害額について
- 争点(3)本件公表行為が被告に対する不法行為を構成するかについて
重要なのは争点の(1)で、今回の事案は裁判所としては性行為の同意は得られていなかったが、レイプがあったと認定していない点です。
ブログ、ツイッターなどでも詩織ファンと思しき方々が書いたレイプ犯決定のような投稿を目にしますが、これは明らかな名誉毀損ですやめましょう。
性交の同意についての議論
今回の裁判もそうですが、昨今世界中で性交の同意についての議論が盛んです。 ネットを検索すると実に様々な情報が見つかります。
例えばこんなもの
性犯罪「意に反する性交を処罰する」立法提案が「冤罪を生む」は本当か。他の犯罪と比較してみよう。(伊藤和子) - 個人 - Yahoo!ニュース
「これで無罪なら性犯罪は…」強制性交事件「無罪判決」の衝撃(原田 隆之) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
上の記事は詩織応援団で有名なユーマンライツナウの伊藤和子弁護士、下の記事は筑波大学教授の心理学者の記事です。筆者の所属団体や立ち位置なども勘案して読む事をオススメします。
この中で題材に挙げられているのが、『娘と性交した父親に対する準強制性交等罪の事件で父親に無罪判決』というお話。
この事件で被害者は「長年にわたって父親から虐待を受け続けており、心理的に抵抗することが不可能だった」とされていて、娘が性的暴行を受けたと訴えれば、当然裁判で勝てそうな案件です。
これだけ条件が揃い、道徳的には全く擁護の余地がない状況でも裁判所の判断は「抗拒不能の状態にまで至っていたと断定するには、なお合理的な疑いが残る」という理由で無罪判決でした。
疑わしきは罰せずの法則
性犯罪の立証が難しいのは密室で二人きりで行われる行為の中で違法性を証明しなければならない事にあります。
いくら被害者側が被害を訴えても、それを確実に証明できる物証がなければ、それが嘘なのか本当なのか確認する術がありません。
どんなに悲惨な状況であっても、万が一被害者の悪意によって冤罪が生まれることは避ける必要があるため、どうしてもこのような案件が出てきてしまいます。
これを受けて、各地でフラワーデモなどが行われ、「合意なき性交は処罰すべき」という署名活動が行われています。
確かに、合意のない性交はすべて処罰すれば、先程の父娘のような悲劇を処罰することが可能になるかも知れませんね。ただ、一方で悪意による冤罪が増える懸念があるのも事実です。
同じような主張をジャーナリストの江川紹子さんもおっしゃっています。 mainichi.jp
合意のあるなしって判断可能?
上記の江川紹子さんの記事に対して、コメント欄には「合意のない性交は直ちに実刑処罰すべき」などといった過激なものが多数です。
その中で私がベストコメントと思ったものはこちら。
「理念としてはよいが、社会に実装が難しいのでは」
同意無き性交が犯罪であることには賛成する。その心理的影響を鑑みるに、強い処罰感情は当然のものとも思うし、刑罰の被害者慰撫の効果も一定認められるので、現在よりも暴行脅迫要件を緩めるべきという意見にも賛成する。
しかし、「同意なし」を要件とする場合、「同意をどのように解釈するべきか」という実装上の問題がある。
実際上我々は多くの場合暗黙の了解のもと性交に至る。(でしょう?私が特殊?)その場合二つの問題がある。
1. 被害者の同意をどのように推定するか
2. 被疑者の「同意が得られていないという自覚」をどのように推定するか これらはどちらも「内心の推定」であることから、判断は難しそうだ。 私としては「暴行脅迫要件の撤廃」よりも「暴行や脅迫によって抵抗できない状態の判断基準の拡大」をもたらす条文が実際的と考える。
素晴らしい意見だと思います。
多くのコメントは倫理的に言っていることはみんな間違っていないけど、それで運用していたら冤罪増えまくるし色々と問題あるんじゃないの?って私自身は思います。
そもそも、密室で行われる行為において、そこで何が行われたかは分からず、後日嘘をついて相手を貶めたところで、誰もその真偽は確認のしようがありません。
世の中善人ばかりではありません、歌舞伎町界隈で酒を浴びるように飲んで、気づいたらどこだかわからないホテルで女性と寝ていたなんて事もあるわけですよ。 こんなのジェンダーフリーの昨今ですから、男性が同意なかった!って訴えてもOKなわけですよ。なんなら、両方が同意なかった!って訴えるカオス状態もありえます。
さて、実際問題として皆さんは「セックスしても良いですか?」と相手に聞いてから致しますかね?
まぁ、聞き方は色々ですしシチュエーションによっては聞くこともあるでしょう。しかし、付き合い初めて、さてエッチしますという時に「やっても良いですか?」とは聞いた事は記憶の中では無いように思います。
さらに言うならば、お互いに「おこないましょう!!」と意思確認をしたとしても、将来その相手が「同意なんかしていません!」と言ってきたらどうしますか?
海外では性交の合意を取るためのアプリがあったり、合意の様子を録音や録画をしたりする事もあるそうです。ただ、これも万全ではなく、脅迫をして合意があったかのように見せかける為にアプリの合意ボタンを押させるというような、鶏が先か卵が先かという話になってきますね。
こうなってくると、生身の人間と交わることが恐怖になり、なんならラブドールと戯れていたほうがましという人が近い将来現れてもおかしくありません。
過剰な倫理観で判断すべきではない
先日こんなツイートを発見しました。
例えば、大学教授が単位を欲しいと近づいてきた女子大生の寝たらどうなるか。後で、その女子大生が半ば強制されたと教授を訴えたら、間違いなく負ける。「強制性」を第三者が客観的に測るのは不可能な以上、弱い側の主張が通りやすい。強い側は断る自由があるのだから。私はそれで正しいと思う。
— Hideki Kakeya, Dr.Eng. (@hkakeya) October 20, 2020
確かに倫理的には良くないことかも知れませんが、恋愛感情の有無は第三者には判断不能だし、弱い側の主張が通りやすいという司法は間違っていると思います。強い弱いは関係なく、公平な立場で判断してもらえる司法でないと、ダメなのでは?
ここで山口氏と詩織氏の話の戻ってみる
昨今のツイートを見ていると、正義感や倫理観が先走り、ちょっとでもアブノーマルな状況での関係を目撃すると、猛烈に叩いてくる正義感たっぷりの方が居ます。
山口氏、詩織氏の案件でもそうですが、今までの裁判の中でただの一度でも山口氏がレイプをした証拠が出てきていません。
そこにあるのは、二人がホテルに行きセックスをしたという事実だけ。
セックスをした時間帯も、どちらから誘ったのか?どういう会話をしたのか?詳細についての主張は双方真っ向からぶつかっていて、どちらが本当かは誰にもわかりません。
同意があった証拠も無ければ、同意が無かった証拠もありません。
そのような状況なので、昨今の同意なき性交に関する議論とのあわせ技で一審の判決は詩織氏に賠償金を支払うという結論になったのかなぁと判断しています。(あまり納得はいきませんけどね)
私自身は、詩織氏側の主張よりも山口氏側の主張の方が細かい描写までなされていて、信憑性が高いと思って見ています。
こちらの判決を読んでみても、裁判官の判断が随所で偏っていて、公平性にかけると思っています。
実際問題として「控訴審で争点整理を事実認定のレベルからやり直す」ということになっています。事実認定のレベルからやり直すというのは、判決文の最後の部分にある裁判所が認定した事実(いわゆる事の経緯)が間違っている可能性があると言うことで、判決を下す際にベースとなっている根拠が崩れますから。判決がまるっきり逆になることも十分に考えられるということになります。
よしりん裁判傍聴記③原告/控訴審で争点整理を事実認定のレベルからやり直す! 被告/伊藤詩織さんから、き、聞いてないよ...|上田24|note
現在山口氏は詩織氏を虚偽告訴と名誉毀損で刑事告訴して戦っている最中です。 引き続き今後の行方を追っていきたいと思います。