Not Quick a Nine

日々の気になることを、独断と偏見で綴る、バカ親父ブログです

3ヶ月前に考えた感染症対策について、もう一度検証してみた


こんにちは、コロナ禍で世の中大変ですが、いかがお過ごしでしょうか?

前回は『新型コロナ』を克服する戦略を考えてみる - Not Quick a Nineという記事を書きましたが、それから早いもので3ヶ月経ったということで、改めてその時の記事を現在の状況と合わせて検証して行きたいと思います。

前回の記事を振り返って

notquicka9.hatenablog.com

前回の記事の見出しを見てみますと……。

  • 検査&隔離という基本以外に方法はない
  • ず~っと自粛してられないからこそ検査隔離
  • コロナ禍は戦争と同じ
  • 日本中にあるリソースをかき集める
  • 全員検査が理想だけど(出来る限り多くやる)
  • 陽性率は検査網の大きさの指標
  • 偽陰性とか偽陽性って重要?
  • 検査はPCRだけじゃなくてOK
  • 隔離施設の確保も急務
  • 出来ないではなく必ずやる

こんな感じになっています。

ざっと見てみてどうでしょうか?

前回の記事を書いたときには、根強いPCR抑制論者の専門家が非常に多く、私のTwitterのリストを見るだけでもざっと10名余の強烈な反対論者がいました。

現在この方たちがどうな言動をしているのか?みたいなことにもちょっぴり興味があったりしますが、少なくとも世の中の状況は明らかに違ってきていて、やはり検査数を拡大して、格安に誰でも検査が出来るようにして欲しいという声が大勢を占めているような気がします。(私の観測内だけかも知れませんが)

日本のやってきた対策

https://lh3.googleusercontent.com/pw/ACtC-3dn5BLgbnnV7utpxVuVUopaAdPfcYVJ-AIsMspxRDAxgruSOebyNed6_Em7Qha6R6uo6oKwykVllOfSlgQqqYGrx39s4TmKFAelOIRwS8zjh16V_JxyFQLnM6SHPs64m9osoQN32JQ8CrMEdzzNsAb6-w=w736-h411-no

今まで日本でやってきた対策をざっくりおさらいすると

緊急事態宣言

感染者も非感染者も全員家から出なければ、感染が広がりません。

メリット: 一番簡単で確実に感染者は減る
デメリット①:経済へのダメージは計り知れない
デメリット②:減るのは自粛している間だけ

みんなが家に居てくれさえくれれば感染が広がらないという簡単な方法である一方で、デメリットが大きすぎて何回も使えない上、そのままでは再度感染が増えてしまいます。まさに今の日本の状況がそうです。

クラスター対策

新型コロナは感染力が感染爆発している箇所を特定し、その部分だけは徹底的に検査隔離。そうでないところはある程度の感染は見過ごしても感染が広がらない(実行再生算数Rtが低い)事を期待するという対策です。

www.m3.com

メリット①:少ないリソースで感染を抑えることが可能
メリット②:ある程度の経済活動が可能
デメリット①:市中感染が増えてくると破綻する
デメリット②:経済活動の調整が難しい

この方法は、市中感染が少ない段階では上手くいっていました。少ない人員やリソースで対応できる所もメリットでした。 しかし現状を見ると、市中感染が多くなりすぎて殆ど機能していません。

この方法が上手く行かなくなった原因は経済活動を多くしすぎたことです。経済活動が活発になれば実行再生算数Rtが増えるのでそれだけ市中感染が増え、クラスターでないところで感染拡大してしまいクラスター対策では対応しきれなくなります。

本来はエリアを適当に分け、エリアごとにRtを綿密に計算をし、経済活動を調整してこそのクラスター対策のハズですが、それを怠った結果機能崩壊しました。

ちょっと考えれば当然の事です。

やはり検査&隔離という基本以外に方法はない?

現状、どう考えてもコレ以外は方法が無いと言い切ります。

感染者数を減らす方法とは、単純化すると感染者と非感染者が接触しなければ良い、ただそれだけです。

緊急事態宣言では全員が自粛しましたが、本来全員が自粛する必要は無く、感染者の元になる人だけが自粛すれば良いわけです。

日本はたったそれだけの事が出来なくてこんなに半年間も苦労してるって事です。

結局感染対策に裏技なんて無いので、結局は検査と隔離を徹底的にやる以外は感染を抑える方法が無いということになります。

アメリカニューヨークの対策に学べ

https://lh3.googleusercontent.com/pw/ACtC-3fMdlEC1pXrKKqUfbe0B-x9ryOXWvK46Jau9iPpAL4Kj_iT52bSFPwLF_vAXo8wPEcCnhqwbHYAxXxy8kcdk5Lt4nU3odd00NAckNwWjq9P8Loyzxhhjs1myDfTZqtUyzDo9E9jFL5jpC9DLGej06jY5w=w962-h638-no

当初から言っているこのなるべく早く検査し、隔離するという方法を徹底的に行っているのが、実はあの感染爆発で悲惨な状況に陥っていたアメリカニューヨーク州です。

現在は死者数が一桁にまでなり、経済活動も順調に回復してきているらしいのです。

ニューヨークの対策は

  • 徹底的な検査数の拡充
  • 無料でいつでも色々な場所で検査(PCR&抗体検査)が何度でも受けられる
  • ある基準に満たない状態のエリアは経済活動を停止する(実行再生算数Rtと医療リソースが指標の基本)

なのだそうで、感染拡大を徹底的な検査隔離で抑えることで経済を回し、いかにロックダウンなどの措置を行わない状態を保ち続けるか?という事に重点を置いている様に思います。

経済を止めてしまえば、倒産が増え、失業率も増え、巡り巡って税収も減ってしまい、地域への行政支援もできなくなりと悪循環になります。

経済を止めるような事になるなら、経済を止めない様にする事にお金を惜しまず使って経済を回し続ける事で、税収を維持するという考えのほうが健全です。

ニューヨークの対策の中で特に重要なのは以下の経済再開を決定する基準です。

  1. 病院の一般病棟の病床が30%空いていること
  2. 病院の集中治療室(ICU)の病床が30%空いていること
  3. 住民1000人当たり、月に30人が検査を受けていること
  4. 住民10万人当たり、30人の陽性者追跡専門家がいること
  5. 平均感染者数(Rt、1人の感染者から生まれた感染者数)が、1.1より小さいこと

経済活動再開の指標と検査数の充実

詳しくはこちらの記事を読んでもらうとして、これら基準をクリアしないと経済活動再開できないと言うところが重要です。逆に言えばこの基準をクリアしていさえいれば、経済を回していけるという確証があるわけです。

なぜ確証があると言い切れるのか?というと、実際感染者数が増えすぎた(Rtが増えてきた)場合には、ロックダウンや緊急事態宣言で経済活動を止めれば事態は確実に収まるという多くの事例があります。
その上でRtが増えないように検査で状況を把握しつつ、しっかりと隔離をして感染拡大を抑制すれば、確実に感染者数を一定数に抑え込めるわけです。

しかしながら、これを実現する為には多すぎるくらいの十分な検査能力が不可欠です。

日本では沢山検査をしたら検査しただけ感染者数が増えてしまうと言うような、馬鹿げた事を言う人が多くいます。しかしこれは必要以上に感染者数が増えてしまった為に、市中感染が膨大な数ある証拠です。したがって、それを放置していたら感染収束などするはずがありません。

小池百合子都知事もPCR検査数が増えれば陽性者も増えると説明しているが、辻守哉・コロンビア大医学部感染症内科学教授は、こう指摘する。

「日本では未だに検査数が少なく、なぜもっとアグレッシブに検査を奨励しないのか、全く不思議です」
無料で希望者全員に検査、ニューヨーク州の実施は1日6万6000人 | Business Insider Japan より引用

トレーサーの重要性

次に重要だと思うのは経済再開の指標の中の4番目にある、陽性者追跡専門家だと考えます。

『ニューヨーク トレーサー』でググっていただければ、現状沢山の記事が出てきますが、代表としてこちらの記事を参考にしたいと思います。

ニューヨークには、トレーサー(陽性者追跡専門家)を新たに3000人を雇い、今後も更に人数を増やす予定だそうです。

それなら日本もクラスター対策しているじゃないかと思いがちですが、日本のクラスター対策は先程のこちらの記事にもあったとおり、多くの感染発生があった場所のみ重点的に調査し、残りの細々とした感染経路不明者に対してはある程度見逃しがあっても構わないという方針です。

しかし、ニューヨークのトレーサーの考え方はなるべく漏れの無いように、濃厚接触者をより多くより深く探し出すというスタンスで業務にあたるそうです。いわゆる虱潰しに一匹残らず感染の元を潰していく方針です。

NYの指標を日本に当てはめると

このニューヨークの経済活動の指標を日本に当てはめると、日本のあちこちが自粛して外出禁止にしなければならない状況かと思います。

・基準値を越えている市区町村や自治体ごとに自粛を行い、そうで無いところは経済を動かしていく。

・そのなかでリソースが許す限りの検査隔離を行いつつ、必要なリソースを集めることにも力を入れていく。

この2つの対策は今すぐ日本でやるべき対策だと思います。

とりあえず、東京、大阪は自粛、Gotoなんて中止、そのお金を他の対策に充ててください。

NYを追いかける日本の自治体

こんなニューヨークの状況を見て、日本も急いで後を追いかけて欲しいところですが、どうも安倍さんや小池さんはフットワークが重く、何もやっていないのでは?と思うほどの無策が続いています。

それどころか、良くわからないマスクを配布したり、Gotoキャンペーンなどを行って、感染拡大の後押しをしている始末です。 これが後々地方の感染拡大に繋がるのは確実で、今後の打撃はさらに大きいものになると予想します。

そんな中、国の無策に痺れを切らしニューヨークを追いかける多数の自治体が出始めました。

まずは世田谷区長さんです。

まだ、ニューヨークほどとは行きませんが、ニューヨークの政策を継承しているのは直ぐに分かります。

我が大田区長にも直訴しようとTwitterで区長のアカウントを探してみましたが、どうやら大田区長はTwitterをやられていないらしく、大田区のフットワークが重いのはそういうところにあったかと、妙に納得してしまいました。

さらには、長崎では希望者はPCRを1000円以下で受けられる様にする予定とか、、、

news.yahoo.co.jp

大学生には無料でPCR検査を受けさせるという自治体も出始めました。

www3.nhk.or.jp

PCR検査数が伸びない原因は厚労省?

今まで、あちこちの医師や専門家がPCR拡充しないほうが良い理由や、PCR数を増やせない原因などをあ~だこ~だこねくり回して言い訳して来ましたが、諸外国があそこまで短期間に検査数が増やせるという事は、日本にできないはずがありません。

そもそも最先端の全自動PCR検査器を作っているのは日本のメーカーなんですから、できないはずがないんですよ。

www.nhk.or.jp

www.youtube.com

この辺のリンクを見ると、やはり厚労省の責任は大きのでは?と感じざるを得ませんね。

このツイート元を見ると、ポータブルのPCR検査器が紹介されていて、これならば町内に1台PCR検査器というのも夢ではない感じです。

予算は国が責任を持ってガンガン出すべき

とっとと検査拡充しなさいなとTwitterでつぶやいていると、そんな予算どっから持ってくるんだよ!的な発言を見かけます。

義務教育を受けた方は、日本が自国通貨を発行しているのをご存知ですよね?

てことはお金が足らないなぁって思ったら自分で刷って発行すりゃぁ良いんです、簡単な話です。

もうちょい正確に言うと、ガンガン国債発行して政府に借金してもらってそこから捻出してもらえば良いんです。
どうせインフレ率が上がらずに困っているんですから、多少国債発行額が増えようと大丈夫です。

日本の様に長い期間物価が低迷している国は、もっと国民にお金を配るべきなんですよ。

これを機に、休業補償をもっと出してくれても良いと思うんですよ、ねぇ麻生さん。

麻生さんはこういう事は一番ご存知だと思うのに、なぜやらないのか……。
誰かに弱みを握られているんでしょうかね?

この辺り何を言っているのか分からない方は是非、この辺りのリンクを読んで頂けると良いと思います。

logmi.jp

www.youtube.com

大事だからもう一回言いますよ。

日本の様に物価が低迷している国は、もっと国民にお金を配るべき。

さらに興味がある方はMMTで検索下さいね。

接触確認アプリをすぐに入れるべき

先程も書いたとおり、トレーサーのような接触追跡は非常に大切です。

日本ではまだ積極的にこの追跡が行われているとは言い難い状況ですが、それを補ってくれるのがCOCOAこと新型コロナウィルス接触確認アプリです。

www.mhlw.go.jp

このアプリをより多くの方が導入することによって、感染陽性者の追跡が可能になり、より早く感染者を探し出して隔離する事ができます。そして何よりも日々の生活に安心感が生まれます。

このアプリの導入率は現状あまり高いとは言えず、十分な能力を発揮できていない状況ですが、一人でも多くの方が導入すればするほど、このアプリの有用性が高まります。

色々と問題点や不都合なども見受けられますが、導入しないよりした方が良いのは確実です。
少しでも良い方向に物事を動かす努力をしたい局面です。

この導入にはお金は一切かかりませんオールフリー、タダですよ。

現状ある対策の中でもっとも安上がりな対策の一つです。

是非、これを読んだ皆さん、すぐにでもこちらからインストールしてください。

この流れは止まらない

全くこちらのブログを更新していない状況で、Twitterの方では毎日色々と無駄な事をつぶやいています。

PCR抑制派の方とは随分と意見がぶつかり、議論になったりします。

防疫の基本である早めの検査隔離はやはりどこまで行っても変わりません。
未だに色々な理由をつけて検査が意味ないと言っている方が居ますが、偽陽性とか偽陰性とかそういう議論はもう止めましょう、ナンセンスです。

検査せずに感染を止めるという事は、戦争で真夜中に敵が襲ってきてレーダーも無しに迎撃をするようなもので、目隠ししながらじっと耐えていたら敵が帰ってくれるわけじゃないですから、やられるのを待つばかりになります。

私は専門家でも何でもありませんが、専門家の方には日本がいち早く経済回復にむかえるような対策をしっかりと支持して頂きたいなぁと思う今日このごろであります。

超絶急ぎ足で書いたので、間違いあるかも知れないので、おかしなところ気付いた方コメント&Twitterで連絡 Plz m( )m