Not Quick a Nine

日々の気になることを、独断と偏見で綴る、バカ親父ブログです

知り合いに頼まれて、車椅子改造の部品を製作した話

こんにちは、ブンガです。

先日、20年来のネット友達から久々に連絡がありました。

彼から連絡がある時は大抵何かものづくりの話しで、今回もご多分に漏れずそっち系の話しでした(^o^)

Diablo仲間から久々の連絡

久々にあったこの彼とはもう20年くらい前からネットゲームメインでのお付き合いなんですね。

確か実際にお会いしたのも1回だけだったような気がするなぁ……(^_^;)

20年前のネットゲームですよ。凄いでしょ?

「Diablo」というゲームをご存知でしょうか?

まだインターネットなんてもんが出始めのころ、一部のネットマニアの中で大流行したネットマルチゲームが『Diablo』でした。

恐らく20年くらい前ですかねぇ……。

これはネットから拝借してきた画像ですが、このオープニング画面に毎晩心踊らせていたのを思い出します。

ちなみに今はDiablo3とかになってて、こんなに凄い感じになってるっぽいです。

めちゃ綺麗!!

技術の進歩って凄いなぁ……。

このDiabloってゲームは凄くて、このゲームのお話をし始めたら恐らくそれだけで数記事を消費するくらい話しが長くなると思うので、割愛しますね(^_^;)

車椅子を改造したいらしい

久々の連絡はLINEからでした。

こんな感じで会話がスタートしました。

どうやら、車椅子関連の部品を作って欲しいっぽいんだけども、なかなか意思疎通が難しいんですよね。

普段は私等は図面で情報をやりとりしてますから、写真でしかも現物に取り付いている状態で話を進めようと思ってもなかなか一筋縄では行きません。

「車椅子の背もたれを取り替えようと部品を調達したら、その部品の寸法が合わないので、取り付けられるようなアダプタを作りたい」

という趣旨だと理解して、話を進めます。

どんな形??

大きさは??

厚みは???

などなど色々と聞きながら、その場で3D CADで形状を作ってしまいます。

こんな感じのやり取りで形状は決定です。

早速削る

材質はなんでもOKとの事だったので、アルミと思ったんですが、厚みが25mmでちょっと集めで材料費&重さが嵩みそうだったので、スペーサー的に使う分には強度は不要だろうと判断してPOMを使用しました。

ポリアセタール樹脂、いわゆるプラスチックってやつですね。

見た目重視で色は黒を選択。 っていうか、これが丁度良く材料の在庫があっただけ(^_^;)

切断

まずは切断機で手頃な大きさに切断です。

なんも考えずに適当に必要な個数だけ切り出しま~す!!

ど~~ん!!

角出し

加工の都合上、サイド部分だけ寸法出ししてしまいます。

何故かって言う説明は長ったらしくなるので割愛。

表加工

次に表側の加工です。

まずは先程作った3D CADのデータを使って、CAM(Computer Aided Manufacturing)上でマシニングのプログラムを作成します。

形状の周りに出ている細い線はエンドミル(刃物)が通る道筋で俗に言うツールパスといいます。




このCAM上で素材がどのように削られるのか? 
ツールパスに干渉はないか?などシミュレーションを行ってチェックをします。




ここまでで問題がなければ実際の機械での加工に入ります。


マシニングで上面とサイドを仕上げ、長穴を半分だけ荒取りしてここまで。

逆側のサイドがガッツリと残っていますが、こちらは裏からの加工で取る予定です。



動画も少し撮ってみましたので、どうぞ。

www.youtube.com



どうでしょうか?

ちゃんととCAMのシミュレーションと同じになってますね(^o^)


全部片面加工を終わらせて並べてみました。

最後に裏加工して完成!

裏加工も同じような手順でプログラムを作り機械で加工していきます。

で、出来上がった状態がこちら。



全部並べてみました。

じゃじゃ~~~ん!!



手に取るとこんな感じです。

しっかりと長穴も継ぎ目なく下まで綺麗!! 自画自賛(^o^)!

実際に取り付けてもらいました

早速品物を発送し、翌日に車椅子に取り付けを確認してもらいました。

作った私本人は良く分かっていないんですが、どうやら車椅子の背もたれを長いクビまで支えるバージョンに交換したって事でしょうかね。

どうやら無事に取り付けられたようで良かった良かった(^o^)

ブンガ的まとめ

たまには時事ネタ以外のものをと思って、今回はモノづくりオヤジっぽい話題にしてみました。

さて、、、次は何を作ろうかな(^o^)

ではでは(^.^)/~~~